専門家のご紹介 中島吾木香さん
田中佑樹
自立学実践研究所 代表理事/社会福祉士・公認心理師
大学卒業後、貿易会社に勤務。その後、立教大学大学院にて社会デザインを学び、若年無業者層の調査を通じて、障がいや疾患を抱える方が多く存在する実態に触れる。これを機に就労支援の領域へ進み、あらゆる障がい種別の方の支援に従事。障害者雇用に取り組む企業へのコンサルティングを経て、自立学実践研究所の立ち上げに関わり、2022年より代表理事に就任。
大学院で若年無業者層の調査に携わる中で、約3分の1が障害や疾患を抱えているという現実を知り、就労支援の道を志しました。現場では、精神・発達・身体などあらゆる障がい種別の方の支援に関わりながら、「自立とは何か」を問い続けてきました。
その中で辿り着いたのが、自立とは「学びのサイクルを回すこと」と「依存先を増やすこと」であるという考え方です。誰かに頼ることを前提としながら、自ら学び、選択し、前に進む。その循環を支えることが支援の本質だと捉えています。
障がい者雇用の現場に関わる中で、当事者支援だけでなく、企業側の理解と体制づくりが不可欠であることを実感し、企業向けのコンサルティングにも従事してきました。
しかし、外部に依存した支援では、企業内部にノウハウが蓄積されないという課題にも直面しました。現在は、自らが代表を務める自立学実践研究所でも、企業が自ら課題を解決できる状態を目指し、「担当者の育成」と「組織としての障がい者雇用の文化醸成」に取り組んでいます。

Eachが掲げる「企業が福祉とともにあることが当たり前の世の中に」というミッションに強く共感しています。
ビジネスの世界では経済合理性が重視される一方で、福祉の文脈ではケアや配慮が求められます。この二つは対立するものとして捉えられがちですが、私はその間にある「Meet The Middle(真ん中で出会う)」という考え方を大切にしています。
企業、障がいのある人、支援者がそれぞれの立場を尊重しながら歩み寄り、意思決定を行う。その中心点にこそ、経済合理性としなやかな配慮が両立する可能性があると考えています。
Eachには、多様な現場経験を持つ専門家が集まり、クライアント企業の現場で実践を重ねています。私の役割は、その実践を言語化し、体系化することにあります。
現場では、「なんとなくうまくいっている」「感覚的には理解している」という状態が生まれます。しかし、それが言語化されなければ、再現性のあるノウハウとして組織に蓄積されることはありません。
現場で生まれた気づきを整理し、構造化し、実践的なコンテンツとして還元していくことで、企業の中に知見が蓄積されていく状態をつくる。その循環を支えていきたいと考えています。
障がい者雇用の現場には、ビジネスと福祉、合理的配慮と職業的自立、標準化と個別化、組織の目標と個人の幸福など、多くの二項対立が存在しています。
これらはどちらか一方を選ぶことで解決するものではなく、両者の関係性を捉え直し、実践の中で乗り越えていく必要があります。
今後は、障がい者雇用の推進を通じて、こうした対立構造をひも解き、「実践」と「言葉」の両面から整理し、社会に還元していく取り組みを進めていきたいと考えています。

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