「移動支援」とは?〜ガイドヘルパー研修講師として伝えたいこと〜
Each Column
これまで多くの企業とともに障がい者雇用に取り組んできたEachが、その経験やEachとしての考えをお伝えするコラムのコーナー。これから障がい者雇用に取り組む企業も、今まさに悩みながらも歩みを進めている担当者も、新たな気づきや考えるきっかけになってもらえたら幸いです。
「障がいのある人と一緒に働く」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?
サポートが必要、配慮が必要、大変そう —— そんな言葉が思い浮かぶ方もいれば、やりがいがある、学びが多い、と感じる方もいるかもしれません。
実際の現場では、そのどちらの側面も存在します。
障がいのある人と働くことは、「特別なこと」ではなく、「働くこと」そのものを見直すきっかけになることが多くあります。
たとえば、業務の進め方やコミュニケーションの工夫を通じてチーム全体の働き方が改善されたり、「あたりまえ」だと思っていた価値観が揺さぶられたりなど、多くのきっかけを与えてくれるのです。
もちろん、必要な支援や配慮は人それぞれ異なります。
通院との両立、理解しやすい指示の出し方、身体の障がいに関する補助具の提供、安心して話せる場づくりなど、その障がいに応じて多岐にわたります。
けれども、それらは「特別な仕組み」ではなく、「誰にとっても働きやすい環境づくり」の延長線上にあることがほとんどです。
学生時代、目のわるい生徒は黒板の近くの席に移動して授業を受けたように、はたまた電車やバスにはかならず優先席が用意されているように。
これまでも生活の多くの場面で、誰もが過ごしやすい工夫を至るところで目にしてきたのではないでしょうか。
障がいのある人の中には、社会に対して長いブランクがあったり、働くことへの不安や緊張を抱えているケースも少なくありません。
けれども、職場で「歓迎されている」と感じられることでその不安が和らぎ、「ありがとうね、助かったよ」の言葉をかけてもらうことで本来の力をより発揮できた、という人を私たちはたくさん見てきています。
Eachでは、障がいのある人が安心して働けるよう、障がい者への定着サポートだけでなく、障がい者雇用の担当者や共に働く社員への支援も行っています。
一緒に働く中でお互いを理解し合い、そうして生まれる信頼関係こそが、長く安定して働くための土台になります。
障がいのある人と働くということは、誰かを一方的に「支える」ことではなく、「一緒に働く」ことで生まれる相互の成長や気づきを共有していくプロセスだと、私たちは考えています。
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