専門家のご紹介 遠藤彩美さん
Eachメンバーの遠藤さんが行っている「移動支援」の活動についてのご紹介です。遠藤さんは、2015年から移動支援に携わり、今では特定非営利活動法人たんぽぽの会(以下、たんぽぽの会)主催の移動支援従業者(ガイドヘルパー)養成研修の講師を務めています。
遠藤彩美
ジョブコーチ / 介護福祉士
神奈川県厚木市出身。2015年より、知的障がいや身体障がいのある方を対象とした外出支援(移動支援)に携わる。その後、結婚を機に就労移行支援事業所へ転職し、サービス管理責任者として精神障がいや発達障がいのある方への就労支援に従事。スタッフの育成や事業所の運営・管理を行う傍ら、支援の質を向上させるための仕組みづくりにも取り組む。2024年初夏、福祉と企業の新たな連携を生み出すことを目指して独立。
たんぽぽの会のホームページでは、移動支援について次のように紹介しています。
“屋外での移動が困難な方が外出をする場合に、ガイドヘルパーが付き添い自立と社会参加を推進するサービスです。”
❒たんぽぽの会 ホームページ
https://www.tanpopomeguro.jp/
移動支援は、一人で外出することが難しい障がいがある方にガイドヘルパーが付き添って外出をサポートする障害福祉サービスの一つです。
たとえば、買い物、役所の手続き、美術館や映画館に行く、季節のイベントを楽しむ——そうした「行きたい場所に行けること」を支えるのが、ガイドヘルパーの役割です。
地域の中で安心して過ごす時間が増えることで、自信や生活の広がりにもつながっていきます。
移動支援は社会参加を目的としており、原則、通勤・通学で利用することができません。
このように聞くと、移動支援は休日に使う制度と思われがちですが、働く障がいのある方にとっても大切な社会資源です。
平日は仕事に励み、休日には移動支援を活用して余暇を楽しむ。
そうした切り替えの時間があることで、心のゆとりを保ち、仕事を続ける力にもつながります。
また、ご家族にとっても、短時間でも安心して任せられる時間ができることで、心身のリフレッシュや休息に繋がる側面もあります。
Eachは、障がい者雇用のトータル支援サービスです。企業で働く障がいのある方を支えるなかで、仕事だけでなく、その人の生活全体を見ていく視点も大切になります。たとえば、移動支援のような制度を支援員が知っていることで、企業との何気ないやり取りの中や、ご本人の生活相談の場面などで、自然と活かされることがあります。
移動支援は「ただの外出の付き添い」ではありません。地域とのつながりをつくり、その人らしい暮らしや社会との関わりを支えていく仕組みのひとつです。研修では、制度の内容だけでなく、現場でどんなふうに関わっていけるかを丁寧に伝えていきたいと思っています。
サービスについて、
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